国内最大インターネットポータル「ネイバー」を運営するＮＨＮが、市場支配的な地位を乱用したほか、子会社を不当に支援したことで、公正取引委員会（公取委）の制裁を受けた。

公取委によると、ＮＨＮは０６年５月から昨年３月にかけて９つの使用者制作コンテンツ（ＵＣＣ）動画像供給業者と契約し、動画像サービスの上映前の広告を禁止した。 これを受け、動画像供給業者は収益が減り、動画像提供市場での公正な競争も阻害されたと、公取委は判断した。

またＮＨＮは、賃借料を正常価格より最大４５％割り引くなどの方法で子会社のサーチソリューションを不当に支援したことが確認された。 公取委はＮＨＮの市場支配的地位乱用行為には是正命令を、子会社不当支援行為に対しては是正命令とともに２億２７００万ウォン（約２３００万円）の課徴金を決めた。

特に公取委はＮＨＮの売上高（０６年基準市場シェア４８．５％）と検索回数（０６年１２月基準６９．１％）を根拠に、ＮＨＮがポータルサービス市場で‘市場支配的事業者’に該当する、と明らかにした。

ＮＨＮの関係者は「ポータルを過去の産業時代の論理で規制するのには問題がある。行政訴訟を進める」と述べた。