韓国野球委員会（ＫＢＯ）が中日ドラゴンズ所属の李炳圭（イ・ビョンギュ、３４）と２３日午後、日本・名古屋で電撃的に会った。

ＫＢＯ側は「李炳圭だけでなく李承燁（イ・スンヨプ、読売）、林昌勇（イム・チャンヨン、ヤクルト）ら日本プロ野球でプレーしている韓国選手を激励するため」と明らかにしたが、実際には８月に開催される北京オリンピック（五輪）の選抜および出場意思を打診するため、とみられる。

ＫＢＯは先月中旬、国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）が要請した代表チーム予備リスト１００人から李炳圭を除外し、‘戦力外’とした。 昨年１２月に行われた北京五輪予選（台湾戦）での守備を問題視したのだ。 影響力を持つ一部の野球関係者の主張にＫＢＯが揺れたのだった。 後にこの事実を知った李炳圭は、ＫＢＯの措置に気を落としていたという。 今季初めのインタビューでは「選手でもないと考えられているようだ」と心境を語った。

しかし今季の李炳圭の急成長にＫＢＯが立場を変えた。 李炳圭は２２日まで打率２割７分２厘、２本塁打、１１打点を記録中。 打点はチームの４番ウッズを上回り、得点圏打率は３割７分５厘（１６打数６安打）とチャンスに強いところを見せている。

また、メダルを争う日本代表選手をよく知っているだけでなく、代表選抜が有力視される上原浩治（読売）にも強い。

金卿文（キム・キョンムン）代表チーム監督も李炳圭について「代表チームに選抜する可能性がある」と話している。