先日、2人の娘とともに東京新宿のある公園を訪れた。すべり台に乗る子供たちと話を交わしていると、同じように幼い子供を連れてきた白人女性が話しかけてきた。「失礼ですが、今おっしゃったのは韓国語でしょうか」3年前、米国から来たというこの女性は、上手な日本語で、この町に来たばかりの私にゴミ分別の要領と、おいしいパンの店などの生活情報を教えてくれた。日本語が全くできない子供たちが日本の生活にうまく適応できるか心配すると「自信をお持ちなさい。子供たちは早く適応しますよ」と言って肩をポンと叩いてくれた。「為せば成る」という諺まで織り交ぜて。
東京で経験した最大のカルチャーショックといえば、ここに住む外国人たちの流暢な日本語だった。テレビではもう外国人たちの日本語の実力は話題にもならない。日本人たちも「そういえばいつからか英語で困ることなく外国人たちと日本語で話すようになっていた」と不思議に思うほどだ。英語公用語とすべきだと主張する朝日新聞の船橋洋一主筆は「このような外国人のせいで日本人が英語を学ばなくなった」と嘆いていたが、外国人たちが積極的に日本語を学んで使うあり方は本当に羨ましいと思う。