「韓半島の分断、400年前の壬辰倭乱が源流」(3)
ハン教授=壬辰倭乱の克服の3功臣を選ぶなら、李舜臣・柳成龍・郭再祐(クァク・ジェウ)を挙げたい。 李舜臣は東アジア海域の覇権を掌握し、明の安保も守った。 柳成龍は宰相として、一方では王権を守るのに及々とする宣祖を保衛し、もう一方では戦おうとはせず朝鮮の内政に干渉する明軍指揮部をなだめようと苦闘した。 忠誠心と愛国心の塊だった郭再祐は義兵長の表象だった。
宋教授=柳成龍の卓越したリーダーシップが最も引き立って見えた部分は、陸軍だった李舜臣を水軍将帥に任命し、7段階も昇進させたことだ。 パラダイムを完全に転換した人事起用だった。 李舜臣と柳成龍が海と陸地で体を張って守った国を、300年後の子孫は一度の戦争もなくそのまま日本に明け渡してしまった。 リーダーシップの重要性を痛感する。