このところ忠清(チュンチョン)地域の各敬老堂(政府が行なう高齢者向け地域福祉施設)は工事中だ。油ボイラーを撤去し電気ボイラーを設ける作業がいま真っさかりだ。高齢者にとってはガスや、カスのない電気ボイラーがはるかに楽だ。だが、本当の理由は別にある。灯油を使う油ボイラーの場合、99平方メートル(30坪)の暖房費が月53万ウォン(約5万5000円)。半面、深夜電力を使う電気ボイラーは月25万ウォンで十分だ。最近深夜電力の料金が18%値上げされたが、灯油に比べれば依然として半値を下回る。政府が石油価格はほうって置き、電気代だけ凍結したために生じた現象だ。