2006年1月にスイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラムに出席した李明博(イ・ミョンバク)氏(当時ソウル市長)はハードなスケジュールを消化した。 4泊5日間の日程で数回の講演を行い、スケジュールの合い間には親しいグローバル企業の最高経営者(CEO)に会った。 李氏が外国企業関係者と会って交わす最初のあいさつは「お久しぶりです」(Long time no see)だった。 30余年間にわたり財界人として世界を駆け巡りながら築いたグローバル人脈だ。 もちろん国内財界の‘MB人脈’も幅広い。
◆大企業と絡む‘婚脈’=李明博氏は財界人出身だけに、LG・GS・暁星(ヒョソン)など大企業グループと強い関係を持つ。 2001年、韓国タイヤの趙顕範(チョ・ヒョンボム)副社長(35)を三女の婿として迎えた。 趙副社長は趙洋來(チョ・ヤンレ)韓国タイヤ会長の次男。 全国経済人連合会(全経連)を率いる趙錫來(チョ・ソクレ)暁星会長は趙洋来会長の兄にあたる。 趙錫來会長は今年7月、全経連済州(チェジュ)フォーラムで「次は経済大統領が出てこなければならない」と発言し、苦境に立たされた。