学歴詐称事件の元東国大学校助教授・申貞娥（シン・ジョンア）氏が、自身のヌード写真を掲載した全国紙・文化（ムンファ）日報と同紙の編集局長を相手取り、訂正報道と１０億ウォン（約１億２０００万円）の損害賠償を求める訴訟を起こした。

ソウル中央地裁が８日に伝えたところによると、訴状は「ヌード写真を撮ったことがなく、性交渉によるロビー活動を行ったこともないのに、文化日報がヌード写真を掲載するなど『性交渉ロビー』の誤解を招く報道をし、肖像権・人格権を深刻に傷付けられた」としている。

また「文化日報は、原告が多数の人物を対象に『性交渉ロビー』を行なったと誤解され得る、巧妙な方法で記事を作成した」とし「抵抗できない状況の女性に加えられた過酷な魔女狩り」と付け加えた。続いて「名誉棄損はいくら賠償されても治癒が不可能だが、こうした故意的違法行為に対し高額の賠償を命じてこそ、同じ事件の再発を防げる」と、訴訟の理由を説明した。

文化日報は、今年９月１３日付の１面に「申貞娥氏のヌード写真を発見」という見出しのもと「著名な芸術界人物の自宅から、申氏のヌード写真数枚が発見された」と報じ、３面にはヌード写真を掲載、「性交渉によるロビー疑惑」を提起した。