金大中（キム・デジュン）前大統領は３０日「１９７３年、私に対する拉致は朴正煕（パク・チョンヒ）元大統領の指示に従って殺害目的で行われた」と主張した。

金前大統領はこの日、日本立命館大学から名誉法学博士学位を受けるために訪問中の京都で日本のメディアと会い「米国情報機関が言ったことや海の真ん中の甲板の上で縛られ、口と目を覆われて手足にも重いものをはめられたことを考えれば、あれは殺害目的だった」と述べた。

金前大統領は「拉致の主動者だった李厚洛（イ・フラク）中央情報部長が朴正煕大統領の死亡後、チェ・ヨングン議員（死亡）とともに自宅を訪ねてきて告白した」とし「（李厚洛氏は）最初の１カ月間、動かなかったが、朴前大統領がまた厳命し、行動に移した」と主張した。

また「もし朴正煕大統領が指示したのでないなら、全世界が問題とするこの事件についてどうして単独でやったという李厚洛さんをつかまえないのか。こういったことを見ても朴正煕大統領の指示が明らかなのに、真相究明委が心証のみで進めたことは不十分だ」と付け加えた。