洛山(ナクサン)海水浴場がある江原道襄陽郡降峴面(カンウォンド・ヤンヤングン・カンヒョンミョン)一帯約3万平方メートルの敷地に地上4階、地下1階の研修院が建っている。来年末に完工するこの建物は110の客室と屋外プール、ゴルフの練習場を取り揃えている。地域住民たちは「研修院というより高級レジャー施設に近い」と言う。
この研修院の主は韓国鉄道公社(コレイル)。「忠南武昌浦(チュンナム・ムチャンポ)と江原道望祥(カンウォンド・マンサン)の研修院が手狭になり、新たに作るほかない」というのが会社側の説明だ。コレイルは高速鉄道買収による負債(4兆5000億ウォン)で毎年国の資金1兆ウォンを援助してもらっている公企業だ。毎年赤字が5000億ウォンを超える。事情がこんなでもメインバンクから350億ウォンの鉄道発展支援金を受けると、最新式研修院建設費に充ててしまうというのだ。
「神が降りた職場」という公企業は、産業災害も特異だ。韓国銀行、産業銀行、信用保証基金のような国策金融会社の産業災害は半分以上がサッカーや運動をしてけがをしたものだ。国会財政経済委員会イ・モクヒ議員が勤労福祉公団から提出してもらった資料に書かれている内容だ。2003年から今年8月まで、これら金融会社で産業災害承認を受けた59人のうち31人の事由が体育行事と係わるものだった。