<取材日記>日本が北朝鮮人拉致?…北大使館の“生半可”会見
26日午前9時、北京の駐中北朝鮮大使館で内外信記者会見が行われた。記者たちは緊張した。ここ北朝鮮大使館が記者会見を開くのはほとんど2年ぶりだからだ。国際原子力機関(IAEA)代表団が中国を去って平壌に向かい、6カ国協議再開が予想されるタイミングで、記者たちの触覚を刺激した。
しかし会見のテーマは予想とまったく違った。金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)の肖像画が掛かった会見場には北朝鮮に暮らし、日本によって拉致されたという女性が、大使館関係者2人とともに出席した。進行者が「4年前、日本で拉致されたト・チュジさん」(58、女)と紹介したこの女性の言葉を整理すれば次の通りだ。