張成沢（チャン・ソンテク）北朝鮮労動党第１副部長が、病気治療のため７日、ロシアに到着した。

張副部長は金正日（キム・ジョンイル）国防委員長の妹の夫（妹のキム・キョンヒ元党軽工業部長の夫）で、北朝鮮で権力をもつ１人だ。政府消息筋は８日「張副部長が高血圧の治療のためモスクワのある病院で入院治療を受ける予定」とし「具体的な滞在日程に対しては調べている」としている。

張副部長が診療を受ける病院はクレムリン行政室傘下中央クリニック病院だということだ。この病院は姜錫柱（カン・ソクチュ）外務省第１副相が昨年１１月、眼科手術を受けたほか、死亡した延亨黙（ヨン・ヒョンムク）元首相が２００４年１１月、すい臓がんの手術をした病院だ。

張副部長は６日、平壌（ピョンヤン）から高麗（コリョ）航空便で北京に到着し、そのままロシアに向かったと消息筋は伝えた。労動党内の核心ポストである組職指導部第１副部長（部長は空席）だった彼は、２００４年、公開活動が見られなくなり、解雇、左遷説が出たが「党の勤労団体および首都建設部１副部長」に復帰し、昨年１月、公開の席上に現れた。また一部では南北首脳会談のために南側関係者が極秘裡に第３国で張副部長と接触したという観測を出したこともあった。