ソフトバンクグループの孫正義社長が苦境に直面した。
「通信市場でNTTを抑えて日本最大の総合通信会社になるのが夢」と口癖のように話してきた孫社長は、 今月24日をグループの死活がかかる「決戦の日」としてきた。 従来の携帯電話番号をそのまま維持しながら加入通信会社を変更できる「番号継続制度」がこの日から始まるからだった。 孫社長はこれを契機にシェアを大幅に増やし、トップを奪還するという野心に満ちていた。 孫社長の「ソフトバンクモバイル」は9月末現在、シェアが16.3%で、NTTドコモ(55.5%)、KDDI(au・28.1%)に次ぐ業界3位だった。