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クァク・キョンテク監督、北朝鮮軍日本占領扱った村上龍の小説を映画化

2006.04.03 09:32
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『タイフーン』『チング 友よ』のクァク・キョンテク監督(40)が村上龍の小説『半島を出よ』を日本と共同で映画化する。

映画版権を所有する日本アミューズエンターテインメントは韓国チンインサフィルムと共同で『タイフーン』水準(純制作費150億ウォン)の大作を作る計画だ。『タイフーン』の日本公開(8日)を前に最近、日本を訪れたクァク監督は村上氏に直接会って話し合ったと公開した。

 
原作小説は北朝鮮特殊部隊が日本を占領するという衝撃的な設定で昨年3月、日本出版当時から話題になっていた作品だ。この内容についてクァク監督は「日本側から提案を受けて、最初は危機感を造成し、極右的雰囲気を盛り上げる作品ではないのかと不安だったが、全体的な内容を読んだ後、演出を決めた」と明らかにした。特に「作家が北朝鮮に対して非常に詳しく取材をして書いた作品であることから情緒的にも韓国の監督が演出するのがふさわしい」とし「両方から捨てられた集団の話だという点に惹かれたと言った。

週末、国内で翻訳出版された小説は史上初の日本列島侵略に対する政府の無気力な対応と日本国内の社会不適応者たちの問題、そして北朝鮮に帰ることができない特殊部隊の緊張と対立が主な内容だ。主要人物だけで約200人に達する膨大な量。作家は監督にその裁量を最大限に生かして脚色するよう頼んだということだ。

キャスティングはまだ確定していない。原作のとおりなら両国俳優が等しく出演する見通しだ。張東健(チャン・ドンゴン)の出演の可能性についてクァク監督は「役柄はどうなのかと問うのでまた北朝鮮兵士の役をしたいかと聞き返した」としながらも「俳優に得にはならないようだ」と話した。ただ「崔岷植(チェ・ミンシク)や北野武のように強烈な俳優たちが登場すればよい」と付け加えた。撮影は原作の主な舞台となる日本の福岡と国内セットなどで来年春、クランクイン予定だ。

一方『タイフーン』は8日、日本国内250スクリーンで公開される。クァク監督はこの映画の国内興行が期待に及ばなかったことを「国内で一戦を戦い、新しい心構えでまた国外で一戦できるというのが映画監督として幸福」と心のうちを明らかにした。

◆小説『半島を出よ』=2010年、ドル暴落で「世界の警察」役を放棄した米国と北朝鮮の間に友好の雰囲気が流れる。米国寄りだったことから極甚な経済不安に処した日本は外交的にも孤立無援の状態だ。

北朝鮮は軍部強硬派を鎮めるために反乱勢力をなのる特殊部隊を福岡に浸透させ、事実上都市を占領する秘密作戦を行う。本のタイトルは作戦名。『高麗遠征軍』と名づけられたこの部隊は、日本に独立された新しい国家を立てると明らかにする。韓国語翻訳本は出版社スタジオボンフリーが週末上下巻で発行した。

作家は脱北者数十人にインタビューし、関連書籍200冊、中央日報日本語版を含む20のインターネットサイトを参考にしたと明らかにした。

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