与野党は23日、ソウル大調査委員会が「ソウル大・黄禹錫(ファン・ウソック)教授チームが05年、米科学誌サイエンスに発表した論文は意図的にねつ造されたもの」と結論付けたことについて「残念で、遺憾に思う」と口を揃えながらも、今回の事態によって、先端バイオ科学の研究や支援などが中断されてはならない、との立場を示した。
とりわけ、野党ハンナラ党と民主労働党(民労党)は、今回の事態に青瓦台(チョンワデ、大統領府)の人物らがかかわっており、政策決定の過程でも多くの問題点が露出したとし、国政調査を再び求めた。与党「開かれたウリ党」(ウリ党=「わが党」との意)の田炳憲(チョン・ビョンホン)スポークスマンは、論評で「遺憾に思う」としながらも「ヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)の源泉技術に対する検証過程はもう少し見守るべき」とし、慎重な姿勢を示した。