解放前、日本人が収集してきた朝鮮時代の民画名品120点が50~80年経過して韓国に戻ってくる。朝鮮民画の故国外出は「歓迎!朝鮮民画」と題した特別展示会で来月6日から10月30日までソウル歴史博物館(館長キム・ウリム)で開かれる。ソウル歴史博物館と日本民芸館の共同主催だ。
展示品の半分以上は朝鮮民芸に凝った宗教学者柳宗悦(1889~1931)が発掘あるいは所蔵していた作品だ。柳は1910年代から20回以上、朝鮮のあちこちを旅し、声楽家である夫人により陶磁器など工芸品と民画を収集、その美しさを日本美術界に広く知らせた。 特に当時には誰も目をくれなかった朝鮮民画の芸術的価値を認識し、初めて美術評論の対象に引き上げたという評価も受けている。この功労で柳は日本人では初めて1984年、韓国政府から文化勲章を受けた。