北朝鮮少年団の象徴は赤いマフラーだ。 満7~13歳のそれらは、入団式で大きな声で宣誓する。 「共産主義建設の頼もしい『後備隊』として逞しく育つことを、少年団組織の前で堅く誓う」との内容だ。 北朝鮮テレビに出てくる少年団入団の場面は凄まじい感じがするくらいだ。 育ち盛りの年ごろに革命を叫ばなければならない少年たちの瞳がクローズアップされるとき、さらにそう思える。
少年団の歴史は長い。 1946年6月、正式に発足したから、還暦のごろになった。 だが、実際の起源は、ずっと前に遡らなければならない。 北朝鮮・金日成(キム・イルソン)が抗日遊撃隊として活動していたという1930年代から、要衝の白頭山密営(ぺクドゥサン・ミルヨン)には少年組織があったもようだ。