「リベラル指向」の朝日新聞と「ファッショ指向」の産経新聞が、扶桑社が編集した中学校歴史教科書をめぐって社説で激論を交わしている。
朝日が嚆矢(こうし)を放った。朝日は、教科書検定結果が発表された翌日の6日付の新聞に「『つくる会』こんな教科書でいいのか」なる社説を掲載した。同記事は扶桑社の歴史教科書について「光と影のある近現代史を日本に都合よく見ようとする歴史観が貫かれている」とし「バランスを欠いている。4年前、朝日新聞は社説で、教室で使うにはふさわしくないと主張した。今回も同じことを言わざるを得ない」と強調した。