国家報勲処は22日、呂運亨(ヨ・ウンヒョン)氏に建国勳章大統領章を授与すると正式に発表し「勲章を南北(韓国・北朝鮮)の遺族のうち、どちらに渡すべきかについて検討している」と伝えた。関連法によると、勲章受領者として優先されるのは北朝鮮にいる娘・呂鴛九(ヨ・ウォング、77)最高人民会議副議長。
呂副議長は、北朝鮮・祖国統一民主主義前線中央委員会の議長も務めている大物。韓国の叙勲法は、受領者の優先順位を配偶者→直系卑属→報勲処が指名する代理人、としている。韓国内の遺族は、実弟・呂運弘(ヨ・ウンホン)氏の子孫であることから、直系卑属である呂副議長の次の順位になる。また、北朝鮮の人に渡してはならない、との規定もない。