「どんなに要求されても、現在では日本の農水産物市場を(全体品目中)50%以上開くことはできません」。昨年11月1日、日本東京の外務省会議室。 この日開かれた韓日自由貿易協定(FTA)第6回交渉で、日本側代表は強硬な立場を見せた。 これに対し韓国代表団は、「FTAを締結しようと言いながら、市場を半分しか開放しないというのは話にならない」と、強く抗議した。
あれから3カ月が経過したが、貿易障壁を取り除いてすべての交易とサービスを関税なく自由に交換しようという韓日FTA交渉は、次回交渉の日程すら決められず漂流している。 1億7000万人の巨大地域経済圏が誕生するという期待とともに、年内妥結を目標に出発した韓日FTA交渉が、こう着状態に陥ったのだ。 最も大きな理由は、日本農水産物市場の開放幅に対する両国間の意見の差だ。 韓国は市場をもっと解放しようという立場である半面、日本は半分しか開放できないという立場を固守している。