韓国外国語大総学生会の事務室から、北朝鮮の主体(チュチェ)思想論文集と労働新聞の社説複写本が発見された。 この事務室は、外大の元総学生会長であり国家保安法違反容疑で収監中の第12期韓国大学総学生会連合(韓総連)議長らが使用した場所だ。韓総連が相変わらず主体思想に追従する勢力であることが再確認されたのだ。学生会という学生自治機構が、北朝鮮の宣伝道具としていまだに弄ばれている、情けない姿が表れた。
韓総連は2年前の発展的解体後、大衆的学生組織に変革すると明らかにしている。理念闘争から抜け出して、学内問題と政治改革問題を包括的に推進すると宣言した。しかし大統領の5・18記念式場訪問現場で奇襲デモを行い、合法化と手配者解除は原点に戻った。韓総連の路線修正公約は結局、合法化を狙った巧妙な戦術だったわけだ。与党の国家保安法廃止方針が確定すると、韓総連は対外闘争を自制した。国家保安法が廃止されれば、韓総連は合法団体として認められ、40人余の手配解除はもちろん、起訴された50人余も控訴取り消しが考えられるからだ。これもまた戦術的判断によるものと思われる。