高速鉄道(KTX)の騒音が与えた財産上の被害を補償するように、との決定が初めて下された。
環境部・中央環境紛争調整委員会は4日、KTX騒音のため、豚110頭が流産・死産する被害を受けたとし、農民イ某氏(53、女、京畿道華城市梅松面)が韓国鉄道施設公団を相手取って起こした紛争調整申請に対し「公団側は4009万ウォン(約401万円)を支給するように」と決定した。
イ氏は当初、8億6605万ウォンの賠償を求めたが、紛争調整委員会がイ氏の精神的被害を認めず、賠償金が削減された。紛争調整委は「KTX周辺に防音壁が設けられた02年9月以降、平均騒音レベルが基準値65デシベル以下に落ちたものの、イ氏宅で測定した騒音の最高レベルは76.5デシベルにのぼった」とし「こうした騒音なら、豚が遺産・死産した原因の20%を占め得る、という専門家の意見などを参考にするとき、被害のがい然性が認められる」と説明した。