プロレスラーの力道山は第2次大戦で敗北して意気消沈していた日本人の自尊心を回復させた英雄だった。戦勝国の米国から来た図体の大きなレスラーを痛快にやっつける力道山の姿に、日本人は擬似満足していた。力道山が咸境道(ハムギョンド)で生まれた韓国人だという事実は、彼の死亡後に知れわたった。今年は彼が死んで40年にあたる。日本では、さまざまな記念事業が活発に行なわれている。
在日韓国人事業家のKさんはいう。「子どもの頃、力道山が韓国人だということを父から聞きました。学校の友達に自慢したかったですよ。でも口に出したことはありませんでした。私が韓国人だというのがバレるのが怖かったです」。