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【10年の眠りから覚めた日本】3.工場、 もう出て行かない

2004.06.07 20:42
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東京の「九老(クロ)工業団地」にあたる大田区を2年ぶりに訪れた。 02年4月当時、「倒産通り」と呼ばれたここにも、春の気運が感じられた。

「昨年の秋から景気がよくなった。 昨年末は非常に忙しく、注文をことわる企業もあった。 しばらくはこうした状況が続くだろう」 (大田区産業振興会、山田伸顯専務)

 
「中国に出て行った大企業が国内生産を増やし、金型の注文が増えている。 その間、全国で1000余りの金型業者が倒産し、生き残った企業はいま景気回復の恩恵を受けている」 (並木金型、並木正夫社長)

並木金型の昨年の売り上げは6億2000万円で、2年前に比べて30%増加した。 同社は最近、レーザーを利用してモデルを作る技術を開発中だ。

大田区とともに代表的な「ものづくり街」の東大阪。 10年の不況で2000余りの中小企業が倒産または中国に移ったこの地域も、活力を取り戻している。 01年、東大阪の中小企業らは「05年までに宇宙船を開発する」とし、大学と政府機関が支援に乗り出した。 このように企業と研究機関、大学、地方自治体が協力する産業ネットワークのクラスターが全国に19個ある。

大阪平野区でメッキ業をしていたある中小業者は、ナノ単位で加工処理して金属の強度を10倍以上高める技術を開発、現在はメッキ作業をせず、ロイヤルティーだけを受ける先端業者に生まれ変わった。 従業員12人のミレニアムゲートテクノロジーがその主人公で、昨年、1億円のロイヤルティー収入を記録した。 営業は住友商事を通じて行っているが、今年のロイヤルティー収入は少なくとも8億円と予想されている。 職員12人のうち、半分が研究開発職。 「20年前に家業を受け継いで経営してきたが、他の会社が中国に出ていくのを見て、99年、研究開発会社に生まれ変わることを決心した。 『われわれはどうせメッキ業者だから…』と考えていたら、今日はなかっただろう」 (竹内勇社長)

日本にはこのように小規模ながらも強い企業が多い。 研究開発への投資を続けて変身を繰り返す。 まさにこうした企業のおかげで、300余品(01年基準318品)の世界一流商品を維持している。

「中国は活用の仕方しだいだ。 確実な技術さえあれば、中国も問題はない」。キャノンやリコー、セイコーエプソンなど日本精密機械業界が下した結論だ。 これら企業は中国で製品を作りながらも、一方では国内製造技術を向上させるために生産現場を重視し、技術力とノウハウを蓄積した。 研究開発や設計、生産技術など付加価値が高い「前工程」は日本で、単純な加工・組立のような「後工程」は中国を活用する戦略である。 その結果、単純な量産拠点である中国との差別化に成功した。

「中国内の製造コストはそれほど安くない。 技術を支援するための職員派遣コストも少なくない。 新型肺炎(SARS)や通貨切り上げを憂慮し、政治的リスク負担もある。 こうした点を考えると、日本で作るのが安全だ」。

このためコピー機とプリンターが主力製品のリコーは、最終組立は中国で行うものの、精密部品は国内製作の比率を増やしている。 キャノンもレーザープリンター用トナーカートリッジなどの中心軸を日本に移している。

いま日本各地では工場が建設されている。 日本最大建設装備企業のコマツ製作所は、油圧機など核心部品を製造する小山工場の生産能力を27%高めることを決めた。 坂根正弘社長は「核心部門は技術移転できない。 最後まで日本で作れ」と指示した。

工場建設ブームは昨年始まった。 内需用工作機械の受注額が2けたの増加率を記録している。 継続する中国特需と飛ぶように売れるデジタル製品が、工場の増設をけん引する。 半導体メーカーのNECは600億円を投じて山形工場に200ミリ、300ミリのシリコンウエハー生産ラインを建設している。

「メードインジャパン」回帰現象も表れている。 日本製造業の3つの強み▽熟練した技術者▽低い不良率▽低コスト工程--を活用し、在庫を減らして生産性を高めようという戦略である。 その代表的なケースがケンウッドだ。 02年にMDプレーヤー生産基地をマレーシアから山形に移した。 離職率が高いマレーシアの勤労者とは違い、日本では一つの職場にいながらいろいろな仕事をこなす。 マレーシアの勤労者が1つの工程を処理する間に、山形の勤労者らは4~5段階を簡単にやり遂げる。 マレーシアで22人がしていた仕事を、山形工場では4人が処理する。 ケンウッドは日本に戻ってきた後、工場面積を70%減らし、不良率を80%低めた。

「産業空洞化は今後も進むだろう。 これからは安いものをたくさん作るだけでは生存できない。 日本企業は生き残りをかけて日々変化しなければならない」 (中小企業庁、脇本真也課長)

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