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【コラム】日本大衆文化、その力に触れた

2004.05.19 20:04
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1990年代、日本大衆音楽界を独り占めにした歌手、安室奈美恵が最近、来韓コンサートを行った。

「名不虚伝」ともいえる舞台だった。 世界2位の音楽市場を10年間動かしてきたというのは、やはり並大抵のことではないと実感した。 あの歌とダンス、カリスマ性とエネルギーを、1人のミュージシャンが持ち得る原動力はどこにあるのだろうか。 単に才能や努力だけで可能になるわけではなかろう。 私は安室奈美恵に象徴される日本大衆音楽の力は、深くて広い「受容の歴史」から始まったと考えている。

 
アジア諸国で唯一、ビートルズがコンサートを行った国。 ジャズをはじめ、数々のジャンルでは世界最高の市場を誇った国。 特有の「オタク」文化で、いかなる音楽でも、まず入ってくれば、流行した後消え去るのではなく、蓄積される国。 こうした特徴が、日本の大衆音楽を発展させてきた力ではないだろうか。

来るものがあれば、去るものもあるのが、この世の常だ。 数十年間、西欧の大衆音楽を積み重ねた日本だからこそ、彼らの持つ音楽の幅も実に広い。 インターネットの発達で国内に日本大衆音楽がさらに活発に紹介されながら、脚光を浴びているのが「渋谷系」だ。

特定のジャンルではなく、流行の街東京渋谷一帯で人気を呼ぶ音楽を指す渋谷系は、ブラジルのボサノバ、ジャズ、ファンク、フランススタイルのポップなど、様々なジャンルをミックス、日本式(日本風)にアレンジする。 ここでいう「日本式」とは、「倭色(日本的なもの)」とは異なり、高度成長期以降、世界各国の文化が混ざって国籍を判別しがたくなった文化のことだ。

難しさや重さを嫌う日本の若者の志向を代弁するかのように、渋谷系で消化される音楽は、出生の階級性を問わない。 ファンクに秘められた黒人の哀歓、エレクトロニカに込められた下層白人の青年文化は、渋谷系にはまったく無意味だ。 それらはただ「心地よく、洗練された音」のために機能する。

渋谷系の特性を活かしつつ、最先端のサウンドを生み出すミュージシャンに「Paris Match」がいる。 2000年のデビュー以来、これまで4枚のアルバムをリリースしたParis Matchは、ジャズやファンク、ボサノバといった黒人音楽から「黒人らしさ」を取り去り、洗練された都市のスタイルに仕立て上げる。 最近、韓国でParis Matchのアルバム『TypeⅢ』と『Quattro』が紹介された。 パリとリオ・デ・ジャネイロ、ニューオリンズが一緒になってパーティーを開くとこんなサウンドに仕上がるのだろうか。 音の幅は多様だが、その情緒は一貫している。 こうした音楽を可能にしたのは、偏見を持たず、長い間、多くの音楽に接しつつ育ってきた日本人の環境のおかげだ。 そして、その環境のゆえに、主流と非主流を問わず日本音楽は世界大衆音楽界に、少なからぬ影響を与えている。

安室奈美恵のライブで「これが日本大衆音楽の力か」と感歎した人々は、Paris Matchの音楽にも触れてほしい。 すると分かるだろう。日本大衆音楽の「高さ」だけでなく、その「広さ」もが。

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