惨憺、荒唐無稽、憂慮、不安の心情が交錯する。国の運営が、きちんと成り立っていくのだろうか。こうした時、安保は問題がないだろうか。経済はどうなるのだろうか。総選挙は予定通り行えるのか。過渡的な国政が、いつまで続くのだろうか。
これから我々は、一度も来たことのない、前人未到の道を歩かなければならない。それゆえに、より一層不安や緊張が高まる。だが我々は行かねばならない。みんなが固く決意し、揺れることなく一歩一歩前進していかなければならない。誰にも、否、我々自らにも隙を与えてはならない。我々は戦争と革命、そしてクーデタを克服し、ここまで来た。その我々には、知恵と勇気と忍耐が蓄積されている。今回の苦難をうまく乗り切れるかどうかで国の運命が決まるという、悲壮なる覚悟で臨まなければならない。