40年間で貧富の格差が2倍以上に広がり、世界人口の半分に該当する30億人は、1日2ドル(約236円)未満で生活していると国際労働機構(ILO)が明らかにした。
ILOはこの日発表した月例声明で「貧困が現在の世界人口の約半数に影響を及ぼす」とし、「30億人が1日2ドル未満で生活し、そのうちの3分の1は1ドルで生存している」と述べた。ILOによると1960~99年、40年間の世界最下位貧困層20%と最上位富裕層20%間の貧富格差は2倍以上に広まった。アフリカと中南米、中東、東欧、中央アジア地域で貧困が急増した結果だ。 また全世界公式失業者数は、昨年末基準で1億8000万人と1990年の1億人に比べて大きく増え、週18時間以下労働の半失業者も約7億3000万人と増加している。ILOは声明で「先進国も貧困から解放されない」とし、「20の先進国で人口の10%以上が貧困下で生活する」と付け加えた。