新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の疑いがある患者に分類され隔離令を受けていた台湾の医師が、こっそりと日本観光に行ってきたという事実が報道され、台湾、日本間に摩擦が生じている。
台北の馬偕医院の医師であるこの男性(26)は、SARS患者の治療過程で高熱症状が見られ、隔離措置となった。ところが日本ツアー観光旅行を予約していたことから8日、解熱剤を飲んで熱を下げ、ツアー客として日本に入国するという冒険を強行した。13日まで観光し、帰国後入院した同医師は17日、衛生当局からSARS判定を受けた。同医師の「あきれた行為」は、当局の接触相手調査過程ですべて明らかになった。