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スペイン高速鉄道追突事故、韓国人乗客「キーキーと異音…一度停車した後、時速200キロで追突」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版 2026.11.05 13:44 Googleで中央日報を読み逃さない
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「列車が突然止まり、母が前のめりに倒れた。母を起こして周囲を見ると、乗客たちは血まみれになっていた」

先月28日(現地時間)、スペイン中部で高速鉄道の追突事故が発生した際、列車に乗っていた韓国人女性ハン・ソヨンさん(30代、仮名)が語った事故直後の状況だ。事故の3日前、母親のパク・ギョンスクさん(65、仮名)と1歳の子どもとともにスペインへ家族旅行に出かけたハンさんは、思いがけない事故で打撲傷を負った。母親は重傷を負い、現地で緊急手術を受けた。

 
ハンさんと家族は事故当日、マドリードからセビリアに向かう高速列車「AVE 2080」に乗車した。午前8時に出発した列車は、約30分後に突然停車した。ハンさんは「何の車内アナウンスもなく、何が起きたのか分からなかった。数分後に列車が再び動き出したので、列車の運行間隔を調整するためなのかと思い、特に気にしなかった」と話した。列車が古いようにも感じたという。走行中、後方の座席付近から「キーキー」という異音が繰り返し聞こえていたためだ。

その後、さらに約20分間走行した列車は、午前8時54分ごろ、前方にいた高速列車「Iryo 6076」に時速160~200キロで追突した。当時、Iryoの列車は通信障害のため停車していた。ハンさんは「列車が突然大きく揺れた。大きな音はしなかったが、速度が落ちた状態でしばらく進んだ後、停車した。列車は片側に傾いていた」と当時の状況を振り返った。

ハンさんは子どもを抱いて座っていたが、列車が止まるとすぐに隣の席に座っていた母親のパクさんを捜した。パクさんは壊れた座席で、前のめりに倒れていた。左側のあごはひどく腫れていた。ハンさんは「ほかの乗客もあちこちで血を流していた。大きな事故が起きたのだと直感した」と語った。乗客らは非常用ハンマーで列車の窓ガラスを割り、車外へ脱出した。ハンさんは「外に出てみると、列車のあちこちが壊れ、後方の車両からは煙が上がっていた」と話した。

事故現場で待機していたハンさんは、事故対応センターから救急外来を受診するよう案内され、車で約40分の距離にある病院に向かった。検査の結果、母親のパクさんは甲状腺が破裂しており、緊急手術が必要な状態だった。午後4時ごろから2時間30分にわたって行われた手術で、パクさんは甲状腺の左側部分をすべて切除した。約1週間入院した後、今月3日に退院し、現在はマドリードに滞在しているという。

ハンさんは「今年1月にも同じ列車で追突事故があったと知っていたら、この路線を予約しなかった。家族で楽しもうと出かけた旅行で、母が事故に遭ってけがをするとは想像もしていなかった」と話した。母親のパクさんは「まだ完全に回復しておらず、すぐに飛行機に乗ることもできない。旅行を続けられないのはもちろん、当面どこに滞在すればよいのかも分からない状況だ」と訴えた。

これについて在スペイン韓国大使館は、事故の補償に関する手続きを確認しており、ハンさん一家が安全に帰国するまで積極的に支援する方針を明らかにした。

スペイン当局によると、今回の事故ではスペイン人54人を含む計69人が死亡した。在スペイン韓国大使館は、韓国人11人が列車に乗っており、このうち2人が負傷して病院で治療を受けたと明らかにした。

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    列車の追突事故直後、乗客らが窓ガラスを割って脱出している。[写真 パクさん]
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