「尊重のない韓国社会は『イカゲーム』のようだ」…哲学者ハン・ビョンチョルの警告
2012年に著書『疲労社会』(文学と知性社)で世界的な反響を呼んだドイツ在住の哲学者ハン・ビョンチョル氏が、新刊『尊重のない社会』(ガンディ書院)を携えて韓国を訪れた。『透明社会』(2014年)、『痛みのない社会』(2021年)、『不安社会』(2024年)など、現代社会の病理的な兆候を独自のアフォリズム的な文章で診断してきた一連の著作の延長線上にある。
先月28日、ソウルの三成(サムソン)駅近くにあるホテルの喫茶店で会った際、ハン氏は「秩序ある社会は『人々の相互尊敬(Achtung)』を前提としている」と切り出した。著書の冒頭で引用したジョン・ロールズの『正義論』にも通じる問題意識だ。