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「トルキスタン」教科書問題が波紋…ウイグル族のアイデンティティーめぐり中国・トルコのネット上で応酬

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版 2026.10.29 10:18 Googleで中央日報を読み逃さない
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中国とトルコ(テュルキエ)のネットユーザーが、新疆ウイグル自治区のウイグル族のアイデンティティーをめぐり、オンライン上で衝突した。論争はトルコが今年9月に導入した新しい教科書にまで広がった。この教科書が「中央アジア」という名称を「トルキスタン(トルコ人の土地)」に置き換え、新疆の一部をその範囲に含めたという中国側の主張が発端だ。中国の官営メディアはこれを中国の領土主権に対する挑戦とみなした。



 
論争は今月16日、トルコのあるネットユーザーがX(旧ツイッター)に投稿した文章から始まったと、香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が報じた。このネットユーザーは、新疆出身のウイグル族女性が「中国人のように見えなかった」と記した。「自分をテュルク系だと思うか」と尋ねると、女性は「いいえ。私は中国人です」と答えた。すると投稿者は「ルーツに戻れ」と言ったという。

この投稿はまもなく200万回以上閲覧され、アカウントはその後、外部からのアクセスを制限した。SCMPは、双方のネットユーザーが人工知能(AI)の翻訳機能を利用して中国語とトルコ語の言語の壁を越え、アイデンティティーや歴史、国家主権をめぐって激しい応酬を繰り広げたと伝えた。

論争は中国の官営メディアが教科書問題を提起したことで激化した。中国共産党中央統一戦線系とされるWeChat(微信)のアカウント「小圓規」が22日、「トルキスタン? 荒唐無稽な話!(“突厥斯坦”?天方夜譚!)」という文章を投稿した。半官営の中国新聞社も同日、「トルコの新しい教科書が新疆の歴史を歪曲する」という小圓規の文章を掲載した。

この文章は、トルコが9月から全国で使用し始めた小学校の教科書『ハカンとビルゲのテュルク世界の旅』と高校の教材『テュルク世界文化地図集』を問題視した。両書が「中央アジア」の代わりに「トルキスタン」という名称を使用し、地図や記述を通じて新疆・甘粛・青海など中国北西部と中央アジア、コーカサスを「統一されたテュルク文明圏」として一括りにしたと主張した。

新疆問題は中国とトルコの間で機微性の高い問題とされる。新疆にはテュルク諸語(トルコ語系の言語)を話す住民が約1200万人暮らしている。トルコには数万人のウイグル族が居住している。中央アジアを除けば最大のウイグル族コミュニティーだ。トルコは新疆の少数民族の人権問題について声を上げてきた国だ。中国は新疆政策について、宗教的過激主義・分離主義・テロリズムの3大勢力への対応の一環だと説明している。今回の論争に対するトルコ側の公式な立場は示されていない。

学界でも新疆の名称は論争の対象となっている。米ジョージタウン大学のジェームズ・ミルワード教授は著書『新疆の歴史』(2007年)で「現在、新疆として知られるこの地域は、過去にはさまざまな名称で知られていた」とし、「トルキスタンは中世のイスラム教徒の著述家たちが中央アジアの北部と東部につけた用語」と説明した。そのうえで「中国領トルキスタン」が自身の著書のタイトルとしてふさわしいかもしれないと記した。

今回のソーシャルメディア(SNS)と教科書をめぐる論争が、両国間の政治・外交的対立に発展しないかどうかも注目される。世界で物価上昇率が最も高い国の一つであるトルコは、中国との貿易を必要としている。2024年にはトルコのハーカン・フィダン外相が新疆を訪問し、テロ対策協力の強化で合意した。中国の習近平国家主席は昨年9月、天津で開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議を機にトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談し、両国は核心的利益と主要な関心事に関する問題で互いを支持すると明らかにした。ただ、今年キルギスで開かれたSCO会議の期間中には、二国間会談は行われなかった。

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    4時間前
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    新疆ウイグル自治区の住民たち。新疆地域には約1200万人のテュルク諸語(トルコ語系の言語)の使用者が居住しており、そのうち最大の集団はウイグル族だ。[写真 新華社通信]
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