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日帰り旅行のように…車で中国に渡った金正恩委員長、その背後にある計算(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.10.26 13:16
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◆序列2位ではなく4位を派遣した習主席…「米国に負担を感じたか」

こうした表現は、今年6月に中国の習近平国家主席が平壌(ピョンヤン)を訪問した際には見られなかった。

 
北朝鮮は通常5年や10年単位の「周年」を重視する。にもかかわらず76周年に最高指導者自らが丹東を訪れた。環球時報の元編集長、胡錫進氏は今回の訪中を「外交的な情報量が非常に多い訪問」とし、北朝鮮と中国の協調が北東アジア・西太平洋情勢において持つ地政学的な意味を強調した。

専門家らは、金正恩氏があえて自動車を選んだ背景には新鴨緑江大橋を浮き彫りにする狙いもあるとみている。2014年に完成したものの開通できずにいたこの橋は、今年6月の習近平主席の平壌訪問後、協議が急速に進展し、今月15日に開通した。金正恩氏は帰路に橋の上で「両国を結び、我々の心もさらに強くつなぐ歴史的な使命」を強調した。王滬寧氏も人的往来と経済・貿易協力を拡大しようと応えた。先月、北朝鮮の朴泰成(パク・テソン)首相がオンラインで出席した、北朝鮮とロシアを結ぶ豆満江自動車橋の開通式とは異なる光景だ。それだけ北朝鮮が中国との経済協力に大きな期待を寄せていることを意味する。

この日、金正恩氏が訪れた丹東の黄海バス工場は、橋から直線距離で1.8キロ離れている。北朝鮮が推進する元山葛麻(ウォンサン・カルマ)国際観光地区への団体旅行需要や、交通インフラの拡充を念頭に置いた行動との分析が出ている。地方発展20×10政策など国内政策の成果を上げるには、中国との貿易拡大が必要だ。韓国統一研究院のホン・ミン上級研究委員は「中国を最大限に活用しようとするイベントであり、制裁緩和と経済協力がそれほど急務であることの表れだ」と指摘した。

北朝鮮にとって米国を通じた制裁緩和が「正門」とすれば、中国との経済協力は制裁を迂回して活路を探れるという点で「裏口」に近い。北朝鮮は中国との貿易を拡大して制裁による圧力を和らげ、それを対米交渉のテコとして利用しようとしているようだ。ただ、制裁違反を伴う取引が増えれば中国企業や機関も米国による第三者制裁(セカンダリー・ボイコット)の対象となるおそれがある。そのため中国が手放しで歓迎しているわけではない側面もある。

実際、今回の訪中は、金正恩氏が習近平主席と会わずに帰国した初めての事例となった。韓国の国家情報院は当初、中国の序列2位の李強首相が出迎える可能性に言及していたが、実際に出迎えたのは序列4位の王滬寧氏だった。事情に詳しい関係者によると、訪中に関する協議は少なくとも2週間前から進められていた。中国は訪問の事前調整を進める一方、儀典の水準は調整したとみられる。

梨花女子大学の朴元坤(パク・ウォンゴン)教授は「中国は米国との戦略的競争を考慮すると、北に対して一方的に制裁を緩和する措置を取るのは負担を感じるはず」とし「李強首相が出迎えるには負担の大きい行事だったということだ」と述べた。中国としては北朝鮮を戦略的な友好勢力として引き留めておく必要があるものの、米国との対立を覚悟してまで制裁の扉を開くのは容易でないということだ。

金正恩氏は2018年6月、トランプ大統領との初の首脳会談を前に習近平主席と戦略を調整した。今回は習主席と会うことなく橋を渡って帰国した。朝中の血盟関係を誇示することには成功したものの、中国がどこまで経済面で支援に乗り出すかは不透明だ。11月のAPEC首脳会議の前後に朝中首脳会談が実現すれば、朝米対話にも影響を及ぼす要因となる可能性がある。日帰りの丹東訪問が外交面でどのような成果をもたらすのかは来月、その輪郭が明らかになるとみられる。

日帰り旅行のように…車で中国に渡った金正恩委員長、その背後にある計算(1)

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    金正恩委員長が丹東のバス工場を訪れ、生産された車両を見ている。 [労働新聞=ニュース1]
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