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米フロリダ州の海岸で拾った「怪しいプラスチック」、正体は…金より高価な「海の宝くじ」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.10.26 12:03
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米フロリダ州の海岸で、溶けたプラスチックと勘違いして拾った白い塊が、香水の原料として珍重される竜涎香(りゅうぜんこう、アンバーグリス)だったことが分かった。「浮かぶ金」とも呼ばれる竜涎香は、雄のマッコウクジラの吐しゃ物で、高級香水に使われる高価な原料だ。品質や熟成状態によって価格は異なるが、1オンス(約28グラム)当たり1000万ウォン(約120万円)を超えることもある貴重な香水の原料だ。



 
英紙デイリー・メールの24日(現地時間)の報道によると、クリスティン・マービンさんはフロリダ州メルボルンの海岸を散歩中、砂に埋もれた白と金色が混ざった塊を発見した。

当初は、海岸によく打ち上げられる溶けたプラスチックだと思った。しかし、触ってみると予想とは違う感触がした。マービンさんは「非常に軽く、ろうのように滑らかだった」と話し、香水製造業者が珍重する竜涎香ではないかと考え、当局に通報した。

竜涎香はマッコウクジラの消化器官で形成される物質で、排せつや嘔吐によって体外に排出されることがある。

マッコウクジラは小説『白鯨』の実在のモデルだ。成体の雄の平均的な大きさは体長16メートル、体重45トンで、地球上に存在した歯を持つ動物の中で最大だ。韓国語でマッコウクジラを意味する「香油鯨(ヒャンユコレ)」の「香油」という呼び名は、体長の3分の1を占める頭部にある油(鯨ろう、spermaceti)に由来する。この油に加え、体内にある竜涎香のため、かつて捕鯨船の標的となった。韓国では最近、略して「香鯨(ヒャンコレ)」とも呼ばれている。

竜涎香は海に浮かびながら長い年月をかけて熟成する過程で、独特の香りを帯びるとされる。海外メディアは、この物質の価値が1オンス当たり最大1万ドル(約157万円)に達することもあると伝えた。同じ重さの金が4000ドル(約62万円)前後で取引されるのと比べると、金の2倍以上の価格になる計算だ。

竜涎香はかつて、高級香水に使われる天然香料として注目された。シャネルの「No.5」など、有名な香水との関連でも知られている。しかし現在では、希少性やコストなどの理由から、合成の代替物質が使われることが多い。

米海洋大気庁(NOAA)は、竜涎香を保護対象の海洋哺乳類の一部と位置付け、拾ったり、保管・販売したりする行為を法律で禁止している。

2024年に初めて竜涎香を見つけたマービンさんは、同じ年にもう一度発見しており、今回が3度目だと話した。

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