【社説】ハンドルを握るという韓国、運転能力が不足するという米国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.10.22 13:27
青瓦台(チョンワデ、大統領府)の成耆洪(ソン・ギホン)広報疎通首席秘書官は一昨日のインタビューで、政府が推進する戦時作戦統制権(戦作権)の移管について「今は米国が運転席に座り、我々は助手席にいるが、これからは我々がハンドルを握るという形に役割を変える」と述べた。そして「決して(米国に)タクシーから降りろということではない」と話した。
しかし戦作権の移管をめぐる議論の核心は、ハンドルを握ることになる韓国軍の能力が北朝鮮を十分に抑止できるほど備わっているかという点だ。米国防総省の高官は同日、「(韓米同盟を取り巻く)脅威環境(threat environment)はかつてない速さで変化している」と述べた。また、移管に向けては「同盟に対するあらゆる地域的脅威を抑止し、撃退する準備をしなければいけない」とも話した。「脅威環境の急速な変化」とは北朝鮮の核・ミサイル能力の高度化を意味し、「地域的脅威」という表現からは北朝鮮だけでなく中国の脅威にも同盟国として共に対抗できる準備が整っていなければならないという意図が見える。ミシェル・パク・スティール駐韓米大使が昨日の対談で「インド太平洋地域における最大の脅威は中国であり、今こそ韓国がインド太平洋地域でリーダーシップを発揮する時だ」と述べたのも同じ文脈だ。成首席秘書官の表現を借りれば、米国はいま韓国に対してハンドルを握るだけの運転能力があるのか、タクシーの目的地は同じなのかと問いかけているわけだ。