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【コラム】李大統領のX活動…SNS意思疎通に対する誤解と理解(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.10.19 15:54
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大統領のSNSについては、国の政策や意思決定を担う最高権力者という立場を考慮し、最も高いレベルの注意が求められる。特定の問題について一つの解決策だけを強硬な表現で主張するメッセージは、異なる意見を持つ国民に偏向や排他性を示すメッセージとなる。その結果、意思疎通ではなく、自分たちと相手のどちらが勝つかという問題として受け止められる。

説得に関する学術研究では、表現の強度が極端に高いメッセージや低いメッセージよりも、穏健なメッセージのほうが説得効果が高いという結果が繰り返し示されてきた。特に、自分の見解と一致する情報やメディア、会話相手を優先的に選択し、反対意見に触れる機会を制限する「選択的な意思疎通」は人々を「偏見のネットワーク」に閉じ込めてしまう。

 
大統領のSNSメッセージに使う言葉は細心の注意を払って選択されなければならない。大統領は言葉をひねった言葉遊びだと弁明しているが、「優(=右と同じ発音)雅に」を「左雅に」に置き換えるような表現は繰り返してはいけない。大統領のメッセージは遊びではなく公共性を持つ行為だからだ。「左雅に」のような言葉は、特定の集団の構成員が自らのアイデンティティーを誇示するために使う特殊な語彙であり、大統領が使う言葉として適切ではない。特定の語彙や表現は社会的に付与された意味と結びつくことで集団のアイデンティティーを表すだけでなく、外部の人々を「自分たちとは異なる人」として位置づける排除や差別の手段となる。その結果、陣営間の対立、相手集団の他者化、社会的な対立や不信を引き起こす(『スティグマ』、アーヴィング・ゴフマン)。

大統領の「指先疎通」が広報首席秘書官の言葉どおり「国民との距離を縮める対話であり、国政と国民の間の壁を低める意思疎通」になっているのか疑問が残る。意思疎通とは投稿数や一方的な主張のことではない。すべての国民を対象に相互理解と共存を呼びかけるメッセージこそが大統領に求められる意思疎通だ。

キム・ジョンギ/漢陽大名誉教授・コミュニケーション学

【コラム】李大統領のX活動…SNS意思疎通に対する誤解と理解(1)

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