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「この年齢なら失うものはない」…賞金100万ユーロの文学賞を受賞した84歳の作家

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.10.19 13:48
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チリ出身の著名な小説家イサベル・アジェンデ氏(84)が、スペインのプラネータ賞を受賞した。賞金は100万ユーロ(約1億8000万円)で、世界でも賞金額が大きい文学賞の一つだ。受賞作は小説『夜明け前の時間』(La hora antes del alba)だ。

プラネータ賞は、未刊行の長編小説の原稿を対象とするスペインを代表する文学賞だ。応募者はペンネームと架空の作品名を使用することができ、受賞作は同賞を主催する出版社グループ「プラネータ」を通じて刊行される。アジェンデ氏は今回、「ルス・ベントゥーラ」(Luz Ventura)というペンネームで応募し、作品名も『消えた人々』(Los que faltan)という仮題で提出した。受賞作の発表とともに、実際の作者と正式な作品名が明らかになった。

 
ロイター通信によると、受賞作は1982年に刊行されたアジェンデ氏の代表作『精霊たちの家』の続編だ。この小説は、苦難に満ちたチリの現代史を背景に、ある一族の3世代にわたる愛と葛藤、権力と暴力、政治的抑圧を描いた作品だ。続編では、前作の主人公たちの孫娘「アルバ」が、アウグスト・ピノチェト独裁政権下で投獄や拷問を経験した後、人生を立て直していく物語が描かれているという。

アジェンデ氏は授賞式で「まるでノーベル賞を受賞したようだ」と感想を述べた。アジェンデ氏は近年、ノーベル文学賞の候補としてもたびたび名前が挙がっている。アジェンデ氏は「最下位になって気まずい思いをするのが嫌で、これまで文学賞に応募したことがなかった」とした上で、今回応募した理由について「この年齢なら、失うものはほとんどない」と語った。

アジェンデ氏は、数十年にわたって読者からアルバのその後について尋ねられてきたため、続編を書くことになったと話した。また、作品に描かれた政治状況と、現代の過激主義の台頭との間には共通点があると指摘した。

アジェンデ氏は、サルバドール・アジェンデ元大統領の親族に当たる。1973年、アウグスト・ピノチェトが主導した軍事クーデターによってアジェンデ大統領が失脚すると、亡命の道を選んだ。アジェンデ氏は「今、多くの民主主義国家が権威主義や極端な民族主義、さらにはファシズムの脅威にさらされている」とし、「祖国を離れることになったときの恐怖を再び感じる」と語った。

アジェンデ氏はスペイン語圏で最もよく知られた作家の一人で、その著書は世界で8000万部以上を売り上げ、40以上の言語に翻訳されている。

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    「この年齢なら失うものはない」…賞金100万ユーロの文学賞を受賞した84歳の作家

    2026.10.19 13:48
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    チリの作家イサベル・アジェンデ氏(左から2人目)が15日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開かれた第75回プラネータ賞授賞式で、スペイン国王フェリペ6世(左)から賞を受け取り、喜びを見せている。レティシア王妃(右から2人目)とグルポ・プラネータのホセ・クレウエラス会長(右)が拍手を送っている。アジェンデ氏は長編小説『夜明け前の時間』(La hora antes del alba)で今年の受賞者に選ばれた。[EPA=聯合ニュース]
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