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本業に戻る「フィギュア王子」車俊煥

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.10.16 16:02
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「フィギュア王子」こと車俊煥(チャ・ジュンファン、25)がスケート靴のひもを解き、再びカメラの前に立つ。



 
今季、国家代表を含む選手活動をしばらく休止すると宣言してからわずか2日後の14日、シットコム『宮殿ランド』の主演に抜てきされた。遊園地で働き始めた新人アルバイト店員の役を演じ、コメディーに挑戦する。これに先立ち4月には俳優チャ・ウヌが所属する芸能事務所と専属契約を結び、8月にはアイスショーの主役を務め、芸能界での活動を本格化させている。

日本メディアも「フィギュア界を駆け巡った衝撃ニュース」と驚きを伝えた。1シーズン休養後にアイスリンクに戻る可能性もあるが、年齢や慢性的なけがを考慮すると、事実上、引退に向かう可能性が高い。確かなことは、本人が以前から思い描いてきた人生のもう一つの舞台に大きな一歩を踏み出したということだ。

車俊煥は「不毛地」だった韓国男子フィギュアスケートの歴史に大きな足跡を残した。2023年の世界選手権で銀メダル、2025年のアジア大会で金メダル、そして今年2月の3度目の五輪で足首の痛みや判定をめぐる論争の中で獲得した4位まで。彼のフィギュア人生はすべての瞬間がドラマだった。

車俊煥の演技への挑戦は「脱線」というより「回帰」に近い。広告モデル(チョコパイなど)や子役(『帰ってきた一枝梅』など)を経験し、演技の幅を広げようとフィギュアスケートを始めたところ、才能を発揮して選手になったという経歴の持ち主だ。世間の視線が好意的であるのはこのためだ。

アイドルのような容姿に加え、ダンスの実力も一流で「K-POPが逃した泰陵(テルン)の逸材」と呼ばれた車俊煥は昨年、「子役から転身したが、かなえられなかった夢がある。引退後、機会があれば俳優に挑戦したい」と自身の思いを隠さなかった。今年2月、中央日報のインタビューでは「引退はいつになるかは分からないが、何であれ、やりたいことに挑戦する勇気を持っている」と笑顔で語った。スポーツと演技はまったく異なる分野のように見える。しかし競技場と舞台という限られた時間と空間の中で、身体と感情をコントロールして観客にカタルシスをもたらすという点では似ている。

スポーツ選手から俳優に転身して成功した先駆者といえるのが、1920~30年代にフィギュアスケートで五輪3連覇を達成したソニア・ヘニーだ。彼女は20世紀フォックス社と契約してハリウッド入りし、銀幕のスターへと変身した。英国の飛び込み競技の代表選手として10年以上活動したジェイソン・ステイサムは、映画『MEG ザ・モンスター』で超巨大ザメに立ち向かう水中アクションを披露した。リング上での演技が求められるプロレス団体WWE出身のドウェイン・ジョンソン、ジョン・シナ、デイブ・バウティスタは、観客を自在に引きつけたショーマンシップとマッチョなイメージを武器にヒット作を生み出す俳優となった。

スポーツ選手出身の俳優は、高度に鍛えられた身体感覚を生かし、カメラの画角の中で複雑な動線やアクションのタイミングを合わせるのに優れている。何万人もの観客の歓声やブーイングを全身で受けてきたため舞台恐怖症にも陥りにくい。長年の選手生活で培った知名度と、自らの歩んできた物語は、新人俳優にはない強力な付加価値となる。

もちろん知名度だけを頼りにハリウッドへ進出した米プロフットボール(NFL)出身のブライアン・ボズワースや、米プロバスケットボール(NBA)のシャキール・オニールは大げさなアクションやぎこちない演技で限界を痛感し、興行の面で苦戦した。プロレスラーのハルク・ホーガンも『ロッキー3』の助演で強い印象を残したが、主演作は次々と失敗に終わった。

一方、NFL選手だったカール・ウェザースは大学時代に専攻した演劇学を生かし、映画『ロッキー』でライバル役を演じるのにモハメド・アリの試合映像を繰り返し見て研究した。その後、エミー賞の候補にもなり、演技力が認められた。ナムディ・アソムアはNFL選手出身という先入観や配役の限界に直面すると、自ら映画製作に乗り出した。

車俊煥が17年間打ち込んできたフィギュアスケートは旋律に合わせて指先のわずかな震えや視線の動きで物語を完成させる、セリフのない演劇だ。世界最高峰の舞台でわずか4分ほどの時間に世界中の人々を魅了してきた彼が、今度はセリフを口にするドラマの第2幕をどのように繰り広げるのか。ファンの胸は期待に膨らんでいる。

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    2026.10.16 16:02
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    今年2月に開催されたミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪のフィギュアスケートのエキシビションで演技を披露する車俊煥(チャ・ジュンファン)。聯合ニュース
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