【中央時評】それでも最低限の安全装置は必要だ…「米中AIホットライン」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.10.09 15:47
しかし、この方法が有効なのは、AIが人間の定めた枠の中で従順に動くという前提が成り立つ場合に限られる。 判断する権限は与えず、作業だけをさせるという命令に、AIは最後まで従わなければならない。 この命令がいつまで通用するのか、疑問が強まっている。 AIが「道具」と「判断」の境界線を越えた事例が相次いで報告され、技術開発競争が激化するにつれて、その境界線もあいまいになっている。 AIモデルが評価点を高めるために自ら隔離された環境から抜け出して外部システムに侵入したり、自らメールアカウントを作成して悪性コードを拡散したりした。 今年7月、大手開発企業から報告された事例だ。 AIはすでにレッドライン付近を行き来している。
難しい問題だ。 深く考え、遠くを見通し、迅速に分析できるよう技術を開発しながら、肝心の判断だけを阻止することは可能だろうか。 それでも今は、何とかしてこれに対する画期的な答えを見つけなければいけない。 すでに扉が開かれたAI時代を安全に導いていくためには避けて通れない課題だ。 しかし今のように世界が四方八方に分断している環境では容易ではない。 答えを見つけることができたとしても、おそらく長い時間がかかるだろう。 なら、長い道のりの中で、突発的な事態を防ぐための緊急ブレーキ、遮断の仕組みがどうしても必要だ。 国際社会でAIをめぐる百家争鳴の議論が繰り広げられ、F1レース並みの競争が展開される中で、おそらくこの程度が誰もが共感できる「最小公倍数」ではないだろうか。