【コラム】銭学森から受け継いだ中国の宇宙崛起、スペースXに追いつくのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.09.15 15:42
1955年、太平洋を渡って祖国に帰ろうとしていた一人の中国人科学者の胸中には、未知の宇宙へのロマンではなく祖国の存亡が刻まれていた。米国ジェット推進研究所(JPL)の天才的なエンジニア、銭学森の帰還。ミサイルとロケットシステムの基盤を築いた彼の足跡は後に長征ロケットの炎となり、神舟の有人飛行と嫦娥の月面着陸、そして赤い惑星に到達した天問の大叙事詩へとつながった。中国の宇宙開発はその誕生から華やかな科学的幻想だったのではなく、熾烈な生存の産物だった。冷戦時代、列強による核とミサイルの脅威を前に、北京の指導部は戦略的自立なくして国家の存立もないことを痛感した。原爆と水爆、弾道ミサイルと人工衛星を一つに結びつけた「両弾一星」の決意は、こうして70年にわたる長期的な宇宙政策の不滅の原型となった。
◆弾道ミサイルから再使用型ロケットまで