トランプ氏「このままだと中国に負ける」…囚人のジレンマに陥った「AI終末論」(2)
このように業界が一斉にブレーキを踏むよう求めたものの、その直後に米中首脳は加速と拡張を選び、事実上こうした警告を無視するような流れだ。これに関連し、AI規制が米中間の覇権競争と米国内の党派対立に絡めば、制御不能なAIの危険への対応は後回しになりかねないとの懸念が出ている。「速度調整論」を主張したアモデイ氏もCBSのインタビューで、中国などの国がAI規制に参加しないことが「最も難しいジレンマ」だと認めた。
これに先立ち8日、「AIが人類を絶滅させる可能性がある」と警告を残して退社したアンソロピックの元AI研究員ジェイコブ・コクソン氏はこの日、NBCのインタビューで「中国で我々と同じ問題を検討している人たちも、AIは慎重に開発されるべきだという同じ結論に至ることを願う」と述べた。続けて「そうでなければ双方ともリスクを冒したまま同じレースを繰り広げることになり、これは全員を危険にさらしかねない」とし、「チキンゲーム」の様相を警告した。