【コラム】過去最大の経常収支黒字を吟味する=韓国(2)
したがって、「この程度の黒字が続くだろうか」という質問は、「韓国国民が貯蓄するお金の半分以上が持続的に流出するだろうか」に置換することができる。最近の外国為替市場の状況は資本流出規模が総貯蓄の半分に満たず、ドルが下落して黒字を減らしていく過程が進んでいることを示唆する。こうした調整がどこまで進むのか知るのは容易ではない。しかしもし、調整が終わった後も依然として大規模な経常収支黒字が続くならば、これをどのように受け止めるべきだろうか。
台湾の場合を参考にできる。台湾は人口2000万人以上の国で唯一経常収支黒字がGDP10%を持続的に上回る経済だ。これを半導体競争力の勝利と解釈するならばコインの一面だけを見るものだ。反対の面には「ひとつの中国政策」の圧力にともなう大規模資本流出がある。国家安全保障と体制存続を不安に考える台湾の人たちは自身の資産のうち相当部分を海外に備蓄しようとし、企業も海外投資の割合を高く引き上げている。その結果、台湾の純対外資産はGDPの200%前後で推移している。長期間の経常収支黒字で有名な日本もこの数値は100%に満たない。