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ナチス以来初の政権獲得に迫るドイツ極右政党…その背後に「最も危険な男」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版 2026.09.08 06:45 Googleで中央日報を読み逃さない
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近年、欧州では各地で極右政党が勢力を拡大してきた。イタリアでは2022年から、ジョルジャ・メローニ首相率いる「イタリアの同胞(FdI)」が政権を担っている。フランスの国民連合(RN)は2024年の総選挙で議席を88から143へと大幅に増やした。英国ではナイジェル・ファラージ氏率いる改革党が今年5月の地方選挙で地方議会の議席を400以上増やし、躍進した。

しかし、ナチス政権とホロコーストの悲劇を経験したドイツでは、その衝撃の大きさが違う。ドイツは第二次世界大戦後、極右主義の復活を強く警戒してきた。特に2013年のAfD結党以降は、連邦政府や州政府の樹立にあたり、極右政党とは協力しないという、いわゆる「防火壁(Brandmauer・ブラントマウアー)」を徹底して維持するなど、極右の政権獲得を阻止することを重視してきた。そのため、戦後のドイツでは、極右政党が連邦政府はもちろん、州政府でも政権を担った前例はない。

 
こうしたドイツでAfDが40%を超える支持を得たことは、戦後秩序の根幹が揺らいでいる兆候だとの分析が出ている。ドイツ・ケムニッツ工科大学の政治学者ベンヤミン・ヘーネ氏は、ドイチュラントフンクに対し、「AfDが政権を握れば、自由民主主義と法の支配の原則が組織的に侵食される恐れがある」と警告した。

ジークムント氏やAfD指導部とネオナチとの関係をめぐる疑惑も、こうした懸念をさらに強めている。ガーディアンによると、ジークムント氏は2023年11月、ネオナチ活動家ら極右関係者が集まった「ポツダム秘密会合」に出席し、移民をドイツ国外に送り出す「再移住」構想について議論した。また、ザクセン=アンハルト州議会のAfD会派には、ネオナチ青年団体の出身者が名を連ねているとの報道もあった。

ただし、AfDは議席の過半数には届かなかった。政権を握るには他党との連立が不可欠だが、今回の選挙で5.3%を得票した極左ポピュリズム政党「ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)」が、AfDとの連立の可能性を示唆している。実現すれば「防火壁」が崩れる可能性があるとの見方が出ている。BSWの州首相共同候補トーマス・シュルツェ氏は6日、DPA通信のインタビューで「AfDを含むすべての政党と対話する」と述べた。

AfDとBSWは極右と極左という政治的な両極に位置するが、対ロシア制裁に反対し、ロシア産エネルギーの導入を主張するなど、一部の政策課題では立場が一致している。とりわけ、ポピュリズム色の強い両党は、ともに難民・移民の流入を厳しく制限すべきだと主張してきた。

メルツ首相はジレンマに陥っている。AfDが他党と連立政権を組めば、CDUはザクセン=アンハルト州で野党に転落する。これを防ぐには、社会民主党や緑の党など、政治理念に隔たりのある左派政党と手を組み、反AfDの連立政権を樹立しなければならない。一方、AfDと協力して連立を組めば、これまで堅持してきた「防火壁」の原則が崩れ、党内分裂を引き起こす恐れがある。

ナチス以来初の政権獲得に迫るドイツ極右政党…その背後に「最も危険な男」(1)

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