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レース中の速度は時速100キロになるのにヘルメット安全基準は時速20キロ…サイクリングの有望株の悲劇=ポルトガル

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.08.17 10:48
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100年の伝統を持つ自転車ロードレース「ボルタ・ア・ポルトガル」で死亡したフィンレー・ターリング(19、英国)の事故を受け、プロサイクリングの安全問題が再び俎上に載った。14日、ターリングはレース中、競技に参加していない車両と衝突して死亡した。国際プロサイクリスト協会(CPA)はターリングの死について「言葉を失い、怒りでいっぱいだ」とし、若い選手の命を守れなかった現実に強い遺憾を表明した。



 
ターリングの死は単なる交通事故を越え、プロサイクリングの安全システムを見直す契機となっている。選手の速度は記録的に速くなっているが、その速度に対応したヘルメットの安全基準やレースコースの規制システムなどに疑問が提起されている。

ターリングは英国サイクリング界の次世代を担う選手の一人だった。ジロ・デ・イタリアでステージ優勝の経験があるジョシュ・ターリングの弟で、フィンレー・ターリングも今回の大会のタイムトライアルで強みを見せた有望株だった。

プロサイクリングの高速化に伴い、事故の危険が高まっているとの懸念も出ている。選手は下り坂で最高時速60マイル(約97キロ)に達する。先月開催されたツール・ド・フランスでは、第11ステージでペロトンの平均時速50.91キロという新記録が打ち立てられた。一方、道路上を高速で疾走する選手の身体を保護する装備は、事実上ヘルメットだけだ。

BBCによると、最近3年間にロードサイクリング競技で死亡した選手は6人に上る。2024年世界選手権ジュニア・ロードレースで事故に遭った後、1時間以上発見されず、頭部の負傷の治療を受けられなかったスイスのミュリエル・フラー(当時18)や、2023年ツール・ド・スイスの下り坂で高速衝突により死亡したジーノ・メーダー(当時26)などが代表的だ。ターリングは今年、ロードサイクリング競技で発生した初の死者となった。

CPAのアダム・ハンセン会長は特にヘルメットの安全基準強化を求めた。ハンセン会長は現在、欧州の自転車用ヘルメットに適用されているEN 1078基準について、選手の安全を十分に保障するのは難しいと指摘した。EN 1078には約時速19.5キロで行う衝撃試験が含まれる。プロ選手が下り坂で時速100キロに迫る速度を出す現実を考慮すれば、現在の基準が十分なのか再検討する必要があると主張した。ハンセン会長は「ヘルメットは大幅なアップグレードが必要だ」と強調した。

韓国も自転車用ヘルメットについて独自の安全基準を設けている。ただし、一般の自転車利用者を対象とした製品安全基準で、プロサイクリングで発生する高速衝突を別途想定した基準とは異なる。

ヘルメットの安全基準以外にも、今回の事故はプロサイクリング競技の方式が抱える問題を浮き彫りにした。ロードサイクリングは長距離の公道を利用するため、競技区間全体のすべての道路と進入路を完全に規制するのは難しい。ツール・ド・フランスのような大規模大会の一部区間では完全に通行止めにした道路を使用するが、多くのワールドツアー大会では警察のオートバイと大会運営車両を使い、選手が通過する間だけ道路を一時的に規制する「ローリング・ロードブロック(rolling roadblock)」方式を採用している。

特にペロトン(集団)から遅れた選手は危険が増す可能性がある。先頭集団が通過すると、一般のドライバーはレースがすべて終わったと考え、再び道路に進入する可能性があるためだ。実際、山岳区間では先頭集団と後続選手の間に最大45分の差が生じることもある。ハンセン会長は大会運営は概して素晴らしいものの、ターリングに起きた事故は「システムの穴」と指摘した。

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    レース中の速度は時速100キロになるのにヘルメット安全基準は時速20キロ…サイクリングの有望株の悲劇=ポルトガル

    2026.08.17 10:48
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    ポルトガルのサイクリングツアーで死亡したフィンレー・ターリングが所属するMSNチームの選手たちが第8ステージをスタートしている。ターリングは大会第11ステージのレース中に交通事故で死亡した。[EPA=聯合ニュース]
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