イランに見せつけるように…シリアの核物質、IAEAに引き渡しへ
かつて親イランの「抵抗の枢軸」とされたシリアが秘密施設に隠していた核物質を除去する。米国と国際原子力機関(IAEA)がシリア側と水面下で交渉を続けてきた結果だ。イランに対しても「間接的な圧力」となる。
米ニュースサイトのアクシオスは10日(現地時間)、IAEAがシリアの秘密核施設として知られる「サイト99(Site 99)」に保管されていた核物質を近く搬出する予定だと報じた。サイト99は、2007年にイスラエルの空襲で破壊されたシリアの秘密核施設「アルキバル」に関連する施設。米国やイスラエルと対立していたアサド政権はアルキバル原子炉が破壊された際、残った放射性物質などをサイト99に隠した。ここには原子爆弾の基礎原料となるウラン精鉱「イエローケーキ」が含まれている。すぐに核兵器に転用できるわけではないが、通常爆発物などを使って放射性物質を拡散させる「ダーティーボム(dirty bomb)」に悪用されるおそれがある。