【コラム】「デジタル核兵器」を手にした米中AI全面戦(1)
この数カ月に人工知能(AI)をめぐって行われている米中2つの強大国の地政学的競争がとても急迫して展開している。すでにAIは半導体と同じ水準の国家戦略資産として扱われる。最近の問題は自分で計画して道具を使って作業を遂行するエージェントAIだ。単純な技術競争ではなく、安全保障・国防、通商・産業、標準・生態系まで合わせた多層的競争が進んでいる。これを貫く対立構図が技術優位を守ろうとする米国の閉鎖型戦略とコストパフォーマンスを前面に出した中国の開放型攻勢の間で形成される。AIモデルの性能を高める「資源権力ゲーム」に自国のAIモデルへのアクセスを規制する「ネットワーク権力ゲーム」が重なる様相だ。このように複合的な権力ゲームの様相を見せているAI地政学競争で特に注目すべき5種類を探ってみよう。
◇「ミュトス」が触発したサイバー安全保障戦