統治不能の米国、弱いのではなく治めるのが難しくなっただけ(2)
中央SUNDAY/中央日報日本語版2026.07.05 13:09
もちろん米国の民主主義が統治不能に陥ったからと権威主義が効率的だという話は成立しない。討論は内部で終わらせ、ひとまず決定されれば隊列から離脱することなく押し進める社会主義式民主集中制が効率的だとみるならば誤った判断だ。反面教師が中国だ。2025年に国際通貨基金(IMF)の報告書は西欧の3倍に達する中国の産業補助金がむしろ経済成長を最大2%引き下げたと分析した。豊かさを作るのは政府エリートの企画ではなく個人の創意と自由市場だ。
米国は常に危機論に包まれてきたが、依然として世界最強の大国だ。近く急落する兆しもみられない。米国衰退論のもっともらしい根拠に挙げられる「トゥキディデスの罠」は歴史学会では過度な一般化と低評価される。古代の最大の覇権国はアテネやスパルタではなくペルシャであり、ペロポネソス戦争もやはり複合的な地域紛争の産物だった。それにもかかわらず、中国の勢いに魅了された人たちはこれを何かの自然法則であるかのように信奉する。