「過去３年間、生き残りをかけて闘ってきました。今後は失った自尊心と消費者の信頼を取り戻していきます」－－。

大宇（デウ）電子が社名を「大宇エレクトロニクス」に変更し、新たにスタートしてから２９日目の１１月２９日。

小型冷蔵庫（５０、８０、１２０リットル）とキムチ冷蔵庫を生産する仁川市南区龍現洞（インチョンシ・ナムグ・ヨンヒョンドン）の冷気事業部工場１、２階の生産ラインは、活気に溢れていた。

新法人の誕生を待っていたかのように国内外から注文が殺到し、全職員が勤務時間（８時間）後、４時間以上も残業した。

小型冷蔵庫は１１月初めから大量注文を受け、当初１１０万台と定めていた年間生産目標を１４０万台と１５％増やした。月１万台だったキムチ冷蔵庫の生産も１１月に入って５０００台も増えた。注文の増加で、職員は土曜日の隔週休業も返上した。

同社は２０００年１月にワークアウト（企業改善作業）に入って以来、３年ぶりに「卒業」した。

１９９８年に４８５人だった職員は２６３人に減り、職員はいつも「リストラ恐怖」に苦しめられてきた。

しかし「暗い影」は、今月初めに全職員が徹夜で会社側と意見交換した結果、払拭された。会社側は意見交換で「これ以上のリストラはない。正常化のため最高の製品を作ってほしい」と要請し、職員は「自分たちで会社を救おう」と答えた。

品質信頼研究所のホン・ドンジン取締役は変化した会社の雰囲気について「研究所も４００人を超える職員が２４１人に減るという大きな苦痛が味わったが、全職員が力を合わせて、新製品の開発のため徹夜で働いている」と語った。