【社説】「核を置いたまま見返り」 米国・イラン合意の危険なメッセージ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.06.19 13:15
トランプ米大統領がイランと締結した非核化覚書(MOU)が国際社会に大きな衝撃を与えている。当初、戦争の名分として掲げたイランの非核化よりも、戦闘終結という政治的成果を優先して、国際秩序の基本原則や同盟国の安全保障までも取引対象にしたのではとの懸念が出ているからだ。
まず目につくのは制裁解除と非核化の順序が逆転した点だ。今回の合意は、イランへの制裁解除を約束しながら、最も敏感で具体的な非核化措置はすべて今後の実務協議に先送りした。トランプ大統領は今回の合意を「核兵器への道を阻む壁」と表現したが、実質的な措置は今後60日間の協議で決まる。イラン側は核能力の相当部分を維持したまま経済的見返りから受け始める構図だ。2015年のオバマ政権の核合意(JCPOA)に含まれていた、違反時に制裁を復元する「スナップバック条項」が外れた点も問題点に挙げられる。