【コラム】韓国の2030世代は右傾化しているのではない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.06.16 14:15
不動産や株価の急騰によって生じた資産格差は、もう一つの火種だ。李大統領は「チョンセ(多額の保証金を預け、月額家賃を支払わない賃貸方式)の減少は正常化の過程だ」と述べた。チョンセや月払い家賃の住宅を見つけられず街をさまよう若者たちに必要なのは、冷徹な診断ではなく温かい言葉だ。金容範(キム・ヨンボム)青瓦台(チョンワデ、大統領府)政策室長の「成功のコスト」発言も火に油を注いだ。3高(高為替・高金利・高物価)について「飛躍する過程で伴う成功のコストだ」と述べた。3高による被害が主に若年層と低所得層に及んでいる点を見落としていた。株価が上がり、輸出企業が好調なのだから皆少し我慢してほしい、という話なのだろうか。むしろ「3高で苦しんでいる方々に申し訳なく思う」と言った方がまだましだった。
若者たちはこうしたすべての状況を不公平だと感じている。懸命に耐えてきた自分たちの人生を否定されたと感じている。社会構造の矛盾によって疎外感と怒りが積み重なっている。若者たちから見れば、労組は弱者ではなく既得権だ。うまくコネを見つけて経歴を積む先輩や後輩も既得権だ。不公平を解消できなかった政府や与野党の政治圏も既得権だ。対立をあおって利益を得る極右・極左も既得権だ。