クジラ探し3時間、残ったのは割引券だけ…韓国唯一のクジラ観光船、目撃0件
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.05.27 13:43
日曜日だった17日午後5時、蔚山南区長生浦(ウルサン・ナムグ・チャンセンポ)クジラ文化特区の船着き場。曲線形の白い船体に、水面に飛び上がるイルカの絵が描かれた「コレパダ旅行船」(韓国語で「クジラの海」の意)が船着き場へ入ってきていた。船から降りる乗客たちの手には、それぞれ名刺ほどの大きさの紙が握られていた。長生浦クジラ文化特区にあるクジラ博物館など一部施設に無料で入場でき、入場料も40%割引になる割引券だ。海へ出たもののクジラに出会えなかった時に配られる。船から父親の手を握って降りてきたある子どもは、「パパ、どうしてクジラは出てこなかったの?」と泣きそうな顔をしていた。70代のある乗客は、「こんな割引券、どこで使えっていうんだ」とぶっきらぼうに一緒に来た人たちに話していた。
蔚山のクジラ観光を代表する「コレパダ旅行船」が、今や「クジラを見られない船」になった。2013年に就航したコレパダ旅行船は、韓国で唯一、海へ出て野生のクジラを直接観察する観光船だ。全長42.38メートル、幅10メートル、550トン級の規模で、一度に365人を乗せることができる。しかし最近はクジラ発見率が急激に低下し、利用客の減少と赤字運営という二重苦に直面している。