【社説】「デモ天国」パリより深刻なソウル…これ以上放置してはならない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.05.08 14:49
警察庁によると、昨年ソウルで届け出があった集会・デモのうち警察力が動員された事例は1万9800件にのぼった。これは米ニューヨーク(4500件)や英ロンドン(4100件)はもちろん、「デモ天国」として知られる仏パリ(約5200件)より3.8倍も多い。似た先進国より韓国の集会・デモ件数がはるかに多い理由は、それだけ社会的葛藤の解決システムが空回りしているためと考えられる。何よりも「集会および示威に関する法律(集示法)」が道路占拠をはじめデモ隊に対して過度に寛大であるため、交通規制や騒音公害などによる莫大な社会的コストを誘発している点も大きな問題として指摘される。
実際、ソウルの「デモの聖地」と化した光化門一帯の場合、平日でも12車線のほぼ半分が規制されることが珍しくない。頻発する集会・デモにより14路線の市内バスが停留所を通過したり迂回運行したりするため、市民の不便は深刻だ。光化門周辺の居住者や会社員はもちろん、この一帯を行き交う流動人口も騒音による苦痛を訴えている。中央日報の取材チームが先月行われた光化門での集会で騒音を測定したところ、最大107デシベル(dB)だった。これはヘリコプターの離着陸時の轟音に近い水準で、現行の集示法施行令上の広場に対する騒音制限基準(昼間・夜間・深夜一律90デシベル以下)を大きく上回る。